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閃光のハサウェイ(下) 機動戦士ガンダム (角川スニーカー文庫)
本, 富野 由悠季
によって 富野 由悠季
4.6 5つ星のうち 29 人の読者
ファイルサイズ : 25.86 MB
内容(「BOOK」データベースより) 宇宙世紀も一世紀をかぞえ、スペースコロニーに暮らす人々と、地球に住む特権階級の確執は、ますます激しくなっていた。連邦軍第13独立鑑隊のブライト・ノアを父にもつ青年ハサウェイは、マフティー・ナビーユ・エリンを名乗り、宇宙植民者の声を代弁しつつ、連邦政府高官の暗殺を続けていた。マフティー打倒の尖兵であるケネス大佐は、新型モビルスーツ“ペーネロペー”を入手。さらに、“勝利の女神”である少女ギギと同行することで、マフティー(ハサウェイ)に有形無形のプレッシャーをかける。一方、ハサウェイを思い、ケネスのもとを離れたギギは―。巨星・富野由悠季の「機動戦士ガンダム」シリーズ最新作、衝撃のクライマックスへ。未体験の悲劇が、ここに示される。
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富野由悠季『機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ』(角川書店)はハサウェイ・ノアの戦いを描くガンダム作品である。ハサウェイは『機動戦士ガンダム』のホワイトベース艦長ブライト・ノアと総舵手ミライ・ヤシマの息子である。『逆襲のシャア』の後の時代、宇宙世紀105年の物語である。『機動戦士ガンダム』シリーズはアニメから始まったが、本作品は小説が出発点である。文庫で上中下巻である。「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」で本作品の劇場版映画3部作の制作が2018年11月21日に発表された。本作品は主人公が地球連邦を打倒する側であることが宇宙世紀ガンダム作品として大きな特徴である。地球連邦は初代ガンダムから腐敗した官僚組織と描かれてきたが、主人公は連邦に属していた。『機動戦士Zガンダム』は反地球連邦組織エゥーゴが主人公サイドであったが、地球連邦を倒す物語にならなかった。地球連邦内の派閥争いのようになってしまった。これに対して本作品は地球連邦を倒す側であり、清々しい。一方で本作品の結末は救いがない。地球連邦の醜いプロパガンダに利用される。この結末をアニメ映画で観たらトラウマになりそうである。小説ではラストのブライト・ノアの内面も外面の様子も描かれなかったが、アニメではどうするのだろうか。悪の支配体制の地球連邦であるが、半世紀後の宇宙世紀149年には統治力が弱まり、コロニーは自立化する(『機動戦士Vガンダム』)。地球連邦の支配は軍事よりも、『機動戦士ガンダムUC』のラプラスの箱公開のように、不都合な事実の公開によって弱めていくものだろうか。
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